いつもブログを閲覧いただいて、ありがとうございます。

さて、前回記事で「御遺命守護完結の件については、機会があれば、また改めて掲載したいと思います」と記載した通り、令和 第1弾となる今回は、この御遺命守護の顛末について取り上げてみたいと思います。
今回も客観的な事実に基づく為、浅井昭衛の証跡付きでお送りします。

前回記事については、こちらをご覧ください。
【破折】顕正会会長浅井昭衛の「御相承の断絶」を検証する

御遺命守護完結の公約とは

浅井昭衛は、御遺命守護完結の公約として次のように指導していました。

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(冨士177号 昭和53年5月号7頁)

「御遺命守護完結の暁には、この御奉公を以って、班長以上の幹部で強盛の信心を貫いてきた人に、常住御本尊のお下げ渡しが頂けるよう、私は妙信講の講頭として、必ず時の御法主上人に御願い申し上げる所存であります。」

<参考>
上記指導の中に「妙信講の講頭として」という表記がありますが、これは宗門が妙信講解散処分に重ねて信徒除名処分に付した昭和49年11月4日以降も自称日蓮正宗妙信講を名乗り、翌年講頭に就任した自称講頭です。
※日達上人から認証された講頭職ではありませんので、ご注意ください。



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(冨士195号 昭和55年1月号38頁)

「御遺命守護の大仏事をなしとげた時、この御奉公により、必ず、時の正しき御法主上人から、御直筆の御本尊を頂戴することが叶うのであります。」



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(冨士301号 平成元年4月号6頁)

「御遺命守護完結のその日には、顕正会員こそこの捨身の御奉公によって、時の御法主上人より、晴れて御本尊の授与を賜わる資格を得るのである。」



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(『「学会・宗門」抗争の根本原因』451頁 平成3年6月26日総幹部会)

「いま顕正会も、御遺命守護の御奉公のゆえに登山を妨害されてすでに歳久(としひさ)しい。しかしこの重大な御奉公を命かけて成し遂げたとき、必ず大聖人様の御意に叶って登山が叶うことを、私は確信しております。
その時こそ、全顕正会員ともに手を携(たずさ)え、晴れて、涙の中に、戒壇の大御本尊様にお目通りをさせて頂こうではありませんか。(大拍手)」

そして御遺命守護は完結

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顕正新聞 H10.4.15号02_200x575
(顕正新聞 H10.4.15号)

「日蓮大聖人の御法魂たる本門戒壇の大御本尊が、恐れ多くも、御遺命の戒壇を偽ったうえにキリスト教神父まで招いて穢(けが)した"正本堂"に居(す)えられ奉ったのは昭和四十七年十月七日。それより実にニ十六年の長きにわたり、不敬・冒涜(ぼうとく)が続けられてきたのであった。
 だが、ついに、本年四月五日の午後四時、本門戒壇の大御本尊は、清浄にして堅固なる新奉安殿に還御(かんぎょ)あそばされた。ここに、大御本尊に対し奉る不敬は解消され、誑惑(おうわく)は根底から清算されたのである。
 この不思議な一事は、実に御本仏日蓮大聖人の"いつまでも誑惑・不敬は許さず"の御仏意、誰人も犯せぬ御威徳によるものと、拝する以外はない。
 そして浅井先生のニ十余年にわたる諌暁こそ、この御本仏の御悲憤を信心の耳で聞き奉り、誑惑を打ち摧(くだ)き御遺命を守り奉った重大なる御奉公であった。その御奉公も、ここに完結したのである。」

<参考>
上記指導の中に「実にニ十六年の長きにわたり、不敬・冒涜(ぼうとく)が続けられてきた」という表記がありますが、これは昭和47年当初から一貫した主張だったのでしょうか?
これを検証する意味でも、今から46年の歳月を遡(さかのぼ)って、真実に迫ってみましょう!

かつて浅井昭衛は、機関誌に次のように掲載していました。

「来賓の件については、落慶式には招かず、建物が完成した時点の御遷座以前に、建設に寄与した工事関係人・銀行等を集めて「完工式」を行うことと決定された。ここに戒壇の大御本尊に対し奉る不敬は辛じて防がれた。」
(冨士250号 昭和59年8・9・10月合併号160頁)

「不信・謗法の来賓数千も大御本尊の御座所をついに踏み奉らず。御遺命の正義・本宗七百年の伝統は辛じて此処に死守せられた。」
(冨士110号 昭和47年10月号1頁)

「御遺命の正義は守られました。妙信講の御奉公はついに貫き通されました」
御遺命の正義がつらぬかれたならば、他に求める何ものもない。
(冨士110号 昭和47年10月号4頁)

以上の通り、宗門に対する誹謗中傷の原因となる火元自体が存在しないことを当の本人である浅井昭衛自身が当時の機関誌に明かしています。

更に、宗門より解散処分、信徒除名処分に付されたあとも平成8年12月までの22年間、その団体名に日蓮正宗を掲げていた客観的事実を以って、宗門の正義を当の本人である浅井昭衛自身が証明する証跡になるのではないでしょうか?

平成10年4月10日の御遺命守護完結奉告式を経て「本門戒壇の大御本尊は、清浄にして堅固なる新奉安殿に還御(かんぎょ)あそばされた。ここに、大御本尊に対し奉る不敬は解消され、誑惑(おうわく)は根底から清算された」(顕正新聞 H10.4.15号)としながら、その新奉安殿に於いても「戒壇の大御本尊を営利の具」「不敬の御開扉」(顕正新聞 H11.1.15号)と、僅か9ヶ月で御遺命守護完結奉告式での「奉告文」奉読を撤回し、再び宗門に対する誹謗中傷を繰り返すに至りました。

この一事を見ても、全く辻褄の合わない自己矛盾がお分かりいただけたのではないかと思います。

詳細については、こちらをご覧ください。
【教宣】顕正会会長浅井昭衛の「キリスト教神父を招く」を破す

結末は全顕正会員との公約を反故に…

顕正新聞 H11.4.25号
(顕正新聞 H11.4.25号)

「細井管長は昭和五十四年七月二十二日、入院していたフジヤマ病院で、臨終思うようにならず急死を遂げた。貫首の立場にある人が、誰もそばにいないとき、一人で急死してしまった。よって御相承をすることができなかったのであります。まさしく御遺命に背いたゆえに、細井管長は御相承を『授ける』ことができず、阿部管長また御遺命違背の科(とが)によって『受ける』ことができなかった。『授』なく『受』なしであります。」



顕正会では、平成10年4月に「御遺命守護完結奉告式」を行ったことから、全顕正会員は日蓮正宗に復帰できると浅井昭衛を信じて疑わなかったことでしょう。

ところが、翌年の平成11年4月に浅井昭衛は、突如「御相承の断絶」(顕正新聞 H11.4.25号)と発言するに至り、自らこれらの公約を反故にしました。

<参考>
反故 (Weblio辞書)
① 無駄にする。不用なものとして捨てる。
② 約束や決まりなどを取り消したり、破ったりする。無効にする。破棄する。

<要点>
  • 浅井昭衛が指導していた「御遺命守護完結」の暁も全顕正会員は日蓮正宗に復帰できなかったことから、「必ず」と豪語していた時の御法主上人よりの御本尊下付及び御登山は叶いませんでした。

  • 組織拡大の為に、本門戒壇の大御本尊御在所である宗門の誹謗中傷を重ね、叶う道理がないことまで「必ず」と言って掲げて、会員を勧誘に仕向けていたのですから、無論あとには「誹謗正法の重罪」(御書279頁)と言行不一致という負の足跡を残します。

顕正会員の皆さんへ

「温故知新」(「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」)という言葉がありますが、「御遺命守護完結」の公約と同様、この先に掲げている顕正会の広宣流布「国立戒壇」も叶うことは絶対にありません。

何故なら、
  • 日蓮大聖人御書に「国立戒壇」の文証が存在しないこと
  • 御法門の上から御相伝されているのは「国立戒壇」ではないこと
この2つが存在しない限り、大聖人御遺命と断定し得る文証・道理はなく、これを大聖人御遺命と断定することは即ち己義を構えることになるからです。

大聖人様は、次のように御教示です。
「此の経は相伝に有らざれば知り難し。」
『一代聖教大意』正嘉2年2月14日 37歳 (御書92頁)

「文証無きは悉(ことごと)く是邪謂(じゃい)なり」
『持妙法華問答抄』弘長3年 42歳 (新編294頁)

「経文に明らかならんを用ひよ、文証無からんをば捨てよとなり。」
『聖愚問答抄』文永5年 47歳 (新編389頁)

「功徳(おおきなるさいわい)とは即身成仏なり、又六根清浄なり。法華経の説の文の如く修行するを六根清浄と意得べきなり」
『御義口伝』弘安元年1月1日 57歳 (新編1775頁)

不相伝の門外漢が大聖人文証を示すことなく、大聖人御遺命の「国立戒壇」と教宣しているのは、そのような己義を構えたが故に宗門より信徒除名処分に付された浅井昭衛であり、本ブログ記事にその手口と嘘八百が明らかです。

顕正会では、譬え何年・何十年・何百年・何千年経とうとも御戒壇様に御目通りすることはできません。
何故なら、常に日蓮正宗総本山大石寺を誹謗中傷することで、全顕正会員を御戒壇様から遠ざけているからです。

日蓮正宗総本山大石寺の境内は、広く一切衆生に開かれていることをご存知でしょうか?
そして末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の御心は、一閻浮提一切衆生救済ですから、その中に、今このブログをご覧の、あなたが入らないことがあるでしょうか?

新宗教から一日も早く脱会し、末法に広宣流布すべき御本仏宗祖日蓮大聖人の出世の本懐である一閻浮提一切衆生救済の本門戒壇の大御本尊に御目通りさせていただきましょう!
創価学会・顕正会・正信会の皆さん、ご質問・ご相談等お待ちしております。